世界初のMaaS、「Whim」に関するまとめ

世界初のMaaS、「Whim」に関するまとめ

「MaaS界隈で今、何が起きているのか?」

そんな疑問の解決に役立つ情報を、『MaaS Now(マースナウ)』は発信しています。

今回は”MaaSの元祖”ともいうべき「Whim」について解説します。

ポイント

  1. 「Whim」はフィンランドで生まれた世界初のMaaSサービス
  2. 日本では三井不動産を提携パートナーとし、2020年度中(令和2年中)に柏の葉でサービス開始予定
  3. 料金プランは4種類あり、月額約6万円で利用できるプランから月額料金無料の従量課金制のプランまで用意されている

「Whim」とは

「Whim」とは、フィンランドのスタートアップ企業であるMaaS Global社が提供する、複数の交通手段をワンストップで利用可能になるMaaS(Mobility as a Service)です。

具体的にはアプリから目的地を指定すると、複数の交通手段を組み合わせた最適な移動ルートを検索し、電子チケットが発券されます。後は乗り物に乗って移動するだけという画期的なサービスです。

出所:MaaS Global, 「Whim アプリとは」

「Whim」は世界初のMaaSとして知られ、ヘルシンキでスタートしたこのサービスは2020年7月現在、バーミンガム、アントワープ、シンガポールでも展開されています。日本には2019年12月に上陸しており、間もなく首都圏でサービス開始予定と見られています。

MaaS Global は街づくり x MaaS事業を展開する三井不動産と提携し、柏の葉の住民の皆様のための「MaaS シティ」実現に向けてプロジェクトを開始します。

令和2年中, 柏の葉アーバンデザインセンター(UDCK)を始めとした様々なパートナーと共にプロジェクトを開始し、数ヶ月後には月額定額制(サブスクリプション)の実現を目指します。

出所:MaaS Global, 「Whim 日本上陸決定!」より抜粋

基本情報

  • 会社名:MaaS Global(マース・グローバル)
  • 代表者名:Sampo Hietanen(サンポ・ヒエタネン)
  • 本社:フィンランド
  • 設立:2016年
  • サービス展開国:フィンランド(ヘルシンキ)、イギリス(バーミンガム)、ベルギー(アントワープ)、シンガポール、日本(首都圏予定)
  • 日系出資企業:トヨタフィナンシャルサービス、あいおいニッセイ同和損保、デンソー、三菱商事

サービス概要

「Whim」は一つのアプリから、バス、タクシー、カーシェア、自転車シェアなど、様々な交通手段を組み合わせた”最適な移動”を、定額制(サブスクリプション)で利用できることが特徴です。

ルート検索にはエージェント機能が備わっており、ユーザーのスマートフォンにインストールされているモビリティサービス系アプリの利用履歴分析や、ユーザーの移動習慣の推定(自宅から職場の移動など)、常時使用ルートのカレンダー反映などを行ってくれます。

料金体系は「Whim Urban 30(ウィム・アーバン 30)」「Whim Weekend(ウィム・ウィーケンド)」「Whim Unlimited(ウィム・アンリミテッド)」「Whim to Go(ウィム・トゥ・ゴー)」 の4種類が用意されています。

最もサービスが充実しているのは「Whim Unlimited」で、eスクーター以外はすべて乗り放題(一部制限あり)となっています。「Whim Urban 30」と「Whim Weekend」はそれぞれ有効期限が30日間で、その間は制限付きで乗り放題、最後の「Whim to Go」は利用した分だけ支払う従量課金制ですが、レンタサイクルは割引料金で利用可能という特典が付いています。なお、eスクーターに関してはどのプランも従量課金制かつ料金も通常レートとなっています。

料金体系を一覧にまとめると以下のようになります。

「Whim」の料金プラン(@ヘルシンキ)

Whim Urban 30Whim WeekendWhim UnlimitedWhim to Go
有効期限30日間30日間1ヶ月なし
公共交通機関乗り放題乗り放題乗り放題従量課金
レンタサイクル一回あたり
最大30分利用可能
一回あたり
最大30分利用可能
一回あたり
最大30分利用可能
割引価格で利用可能
(€24.9=約3000円)
タクシー•最大5kmを€10で4回利用可能
•それを超えた分は通常料金
15%割引で利用可能•最大5kmを80回乗り放題
•それを超えた分は通常料金
従量課金
レンタカー€49/日
(約6000円/日)
週末乗り放題
(金曜15時〜月曜14時)
乗り放題従量課金
eスクーター従量課金従量課金従量課金従量課金
料金€59.7
(約7200円)
€249
(約3万円)
€499/月
 (約6万円/月)
従量課金
出所:Whim公式サイトを元にMaaS Nowが作成

まとめ

「Whim」は世界初のMaaSであり、MaaSの最先端をいくトップランナーです。いち早くグローバルを展開しており、日本にでも間もなくサービス開始予定です。

日本は高品質な自動車を手頃な価格で提供することで世界の自動車シェアを獲得することに成功しましたが、モビリティサービスにおいてはMaaS Global社を擁するフィンランドに先を越されていると言えるでしょう。今後の「Whim」の動向、および日本発のグローバルMaaSの登場に注目です。

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