Mobility For Africa(MFA)に関するまとめ

Mobility For Africa(MFA)に関するまとめ

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今回はジンバブエで社会課題の解決をEVで行う「Mobility For Africa(MFA)」についてまとめてみたいと思います。

ポイント

  1. Mobility For Africaはジンバブエのスタートアップ企業
  2. 過去20年間ほとんどその生活様式が変わっていないアフリカ地方部の女性のQoL向上と社会活躍機会の創出を企業ミッションとし、それを交通ソリューション(マイクロモビリティ)で解決しようとしている
  3. 主要事業は「コミュニティモデル事業(電動三輪車のシェアリング)」と「再生エネルギー事業(発電および送電)」

Mobility For Africa(MFA)とは

出所:Mobility For Africa

MFAはオーストラリア人のShantha Bloeman氏によって2018年に設立されたスタートアップ企業で、ジンバブエで主に「ハンバ(現地の言葉で”行く”の意味)」という、後ろが荷台になったタイプの電動三輪車の開発を行っています。

  • 会社名:Mobility For Africa(MFA)
  • 代表者名:Shantha Bloeman
  • 本社:ジンバブエ共和国 ハラレ市
  • 設立:2018年
  • パートナーシップ:清華大学(中国)、ミッドランド・ステート大学(ジンバブエ)、ソーラー・シャック社(ジンバブエ)

企業ミッションとして、水汲みや町の用事などで徒歩による多くの移動時間を費やし、過去20年間ほとんどその生活様式が変わっていないアフリカ地方部の女性を交通ソリューション(マイクロモビリティ)によって移動時間を削減することで、生活の質向上や社会における活躍の機会創出を目指しています。

出所:Mobility For Africa

サービス詳細

Mobility For Africaは「コミュニティモデル事業」と「再生エネルギー事業」の2つの事業を展開しています。それぞれの事業について解説していきたいと思います。

コミュニティモデル事業

Mobility For Africaはジンバブエでカーシェア事業を展開しています。利用する車両は以下の写真にある三輪EVで、製造は中国から輸入したキットをハラレの工場で組み立て、バッテリー電源はソーラー・シャック社の太陽光発電を活用しています。

出所:Mobility For Africa

主要ターゲットは1日5ドル未満の収入で生活している女性としています。 その理由は企業ミッションにも掲げられている通り、過去20年間ほとんどその生活様式が変わっていないアフリカ地方部の女性のQoL(生活の質)向上や、社会で活躍する機会を創出することに貢献するためです。

FAO(国際連合食糧農業機関)によると、サハラ以南のアフリカの農地の80%は農地10ヘクタール未満の小規模農家であり、そこで働くほぼ50%が女性だと言います。 また、それらの農家が食料供給の80%を担っており、FAOによると作業生産性を向上させることが出来ればその収穫量を20〜30%増加させ、推定で1億〜1億5000万人もの人を飢餓から救うことができるとしています。

利用料金の支払いには、都度払いシステムの「PayGo」を展開する計画だと言います。「PayGo」はサハラ砂漠以南のアフリカ地域ではよく利用されており、その理由はM-Kopa社が2012年から家庭用の小型太陽光システムを広め、その支払に「PayGo」が利用されていたことからアフリカの地方部でも普及しているようです。

再生エネルギー事業

Mobility For Africaは再生エネルギー事業も手掛けているようです。その詳細については公開情報から確認はできませんでしたが、再生可能エネルギーによる発電と電気輸送に対してグローバルで調達した資金を投資していると言います。

上に挙げた通り、サハラ砂漠以南のアフリカ地域では「PayGo」が普及していますが、それに類するサービスをゆくゆくは自前で展開していくことも可能性としては考えられます。

まとめ

PCによるインターネットの普及を経ることなく、いきなりスマートフォンによるインターネットの普及が起きる、いわゆる「リープフロッグ現象」が東南アジアやアフリカの新興国で見られましたが、アフリカでは自動車に関しても同じ事が起こる可能性があります。それはガソリンを使って走る内燃機関の自動車が広く普及する前に、豊富な太陽光資源を元に発電した再生可能エネルギーで走るEVが普及することです。

一言でアフリカと言ってもその面積は広大で、ヨーロッパ全土が3つ入る大きさで、国の数もヨーロッパの50ヶ国を上回る54もの国が存在ます。それ故に土地・気候・文化・民族など、様々な多様性に富む国々の集まりですが、共通して「効率よく・リーズナブルに目的地に到達する手段を誰もが利用することができる」ことに対するニーズは強いはずです。

今後MFAのようなサービスがどのような形でジンバブエからアフリカ各地に拡がっていくのか、そして社会課題をEVで解決する同社の取り組みに注目です。

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